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2021年2月3日水曜日

ロードバイクの油圧化を考える

先日の休山連峰縦断の時のダウンヒルで、加齢による握力低下も相まって生命の危機を感じた私。

一昔前と違い現在のロードバイクには

油圧式ディスクブレーキという選択肢がある。

というわけで現在乗ってるロードバイクの機械式ディスクブレーキを油圧式に変えようと本気で思いました。

まず油圧式ディスクブレーキとはなんぞや、ってわけなんですが。

ブレーキの作動をケーブルワイヤーではなく、オイル(液体)で行うシステムです。

ワイヤー式(機械式)はアウターケーブルの縮み、インナーケーブルの伸び、ワイヤー経路による抵抗などで、どうしても力の損失があります。なので、その損失分を補填するため、さらにブレーキレバーを強く引かないといけなくなります。

油圧式の場合、ブレーキレバーとブレーキキャリパーは耐圧ホースでつながっており、内部にオイルが充填されています。液体は外部からの圧力に対して容積が縮小しないので、ブレーキレバーから与えられた力をダイレクトにブレーキキャリパーに伝えます。なので、ワイヤー式と違い力の損失が無いので、より軽い力でブレーキを作動させることができるわけですね。

長い下り坂。レース時などの閉鎖区間ならともかく、通常は

  • 自分以外の車両は無し
  • 路面はキレイな舗装路面
  • 広い道幅がずっと続く

なんて環境、ほぼ無いとと思います。

安全確保のためにどうしてもブレーキを多用せざるをえません。

そうなると起こりうるのが、疲労による握力の低下。

握力が低下すれば、ブレーキに力をかけられなくなり、スピードを抑えることができなくなるわけで、、、。

しかし油圧式ブレーキならば、少ない力でブレーキを作動できる。

結果疲れにくい。

元々握力が少ない方、私のように加齢による握力の低下で長時間のブレーキングがつらい方にとっては、まさにうってつけのブレーキシステム。

専用のシステムが必要とか、ワイヤー式よりも価格が上がるとか、オイル内のエア抜き(気泡抜き)が大変とか、デメリットもありますが、自分の命を天秤にかけた時、メリットの方がデメリット余裕で上回るのではないでしょうか。

少なくとも私は、休山からのダウンヒルですぐに油圧に変更しようと思いました^^;

※普段の通勤路などでの下り坂では、現状のワイヤー式(機械式)でも制動力は十分と感じてます。


というわけで現在の私のロードバイク。

GARNEAU AXIS2 TIAGRA DISC ROAD

バイク名に書かれているとおり、メインコンポは4700系ティアグラ。

クランクセットが一世代前のティアグラでしたけど、クランク長の問題で結局4700に交換したので、4700系ティアグラじゃないのはブレーキキャリパーのみ?
あ、ローターはMTB用コンポのアルタスでした。

ブレーキキャリパーはテクトロですけど、ダブルピストンのタイプなんで、ワイヤー式のディスクブレーキキャリパーとしては良いものが使われてます。

4700系ティアグラも、実は105以上のグレードと同じで、ディスクブレーキ用コンポは油圧式になります。

2件のショップでコンポの乗せ換えについて相談したんですが、どちらも4700系ティアグラのディスクブレーキも油圧であることは知らなかったみたいで、105への乗せ換えですか?って聞かれた^^;

ま、コンポの乗せ換えとか105以上のグレードでしかほぼ注文無いでしょうし、ティアグラがメインコンポのディスクロードの完成車だと大抵機械式だから、知ってる人の方が少ないのかな。


というわけで、私のロードバイクを油圧式に変更しようと思ったら、

STI
ST-4700 → ST-4720(ST4725)

ブレーキキャリパー
TEKTRO MD-C550(前後) → BR47BR4770(前後)

と、2点の変更で油圧化できます。

価格にして税込みで52403円。


自分でやるならこれにブリーディングキットとバーテープ代がプラス。できればメンテナンススタンドも欲しいですね。自分でやるなら割と安価。

ショップに任せるなら工賃+バーテープ代。

問題は工賃がいくらかかるか。


今の時代、Youtubeなど動画で情報を得られるので、自分でチャレンジしてみることの敷居は下がっていますけど、油圧ブレーキの利きや感触などを知らない、いわゆる正解がわからない状態でやるのは危険だと思うので、ショップにお願いしたいと思うところ。



だがしかし。 

一件目で聞いたら、STIとブレーキキャリパーの交換のみで工賃5万円って言われました。これにパーツ代とバーテープ代が乗っかるので10万円超えコース。

そのお店で買った自転車じゃないから、ちょっとくらい工賃高いのは仕方ないと思ってたけど、パーツはそのお店で買うわけだし、って思ってたけど予想より2倍以上とかなり高かった^^;

安全性の確保にはお金を惜しまないつもりではいたけど、大台乗っちゃうとちょっと即決しかねる値段。

まぁプロの仕事を安く考え過ぎてたのかな、って反省。


しかし帰宅後改めて工賃の相場調べてしまうと、自分で思ってた相場観はそんなに間違ってなかった模様。むしろもうちょっと安いまである。

できれば1件目のショップと長いお付き合いができればと思ってたんですが、念のため別のショップに問い合わせたところ、提示されたトータル価格が1件目と4万円弱も安かった。

4万円弱って、もう1万円ほど上乗せしたらレーシング4買えちゃうじゃん。


申し訳ないとは思いつつ、今回は2件目のショップでお世話になることに決め、ショップさんと色々打ち合わせもさせていただきました。

電話での応対でしたけど、とても丁寧で相談しやすかったです。

というわけで、ロードバイクの油圧化決行します!


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